メンテナンス 腰上の分解

WOLF50のシリンダーを分解する際の手順を記しました。
参考にしてみて下さい。

 

※用意するもの※
工具:10mm・12mmのスパナ、六角レンチ一式(サイズ忘れたので)、プライヤー、+−ドライバー
道具:軍手、冷却水を受ける容器、じょうご、2ストオイル(いつも使っているやつど同柄のもの)

できれば新品のヘッドガスケットを用意しましょう。こちらは紙製ではないので、丁寧に外せば再利用は可能です。
ベースガスケットは必ず新品を用意しましょう。初回は必ず破れますので再利用できません。マフラーガスケットも同様。
(備えあれば憂いなし)

ヘッドガスケット 品番:11141−04720
ベースガスケット 品番:11241−04710
マフラーガスケット 品番:14181−04710


それから、初めてバラすエンジンの場合は、プラスチックハンマーと、先の小さな−ドライバーを用意しましょう。

 

まずは、作業に必要なスペースを確保するために外すものを外していきます。
ちなみに、ここで説明しているやり方は最短ルートですw いかに外さずにシリンダー分解できるのかやってみました。

 

   

この邪魔なフレームカバー、こいつを外します。六角レンチを使って外してください。

 

アクセルワイヤーが通っていますので、このようにぶら下げたままでOKです。
もちろん、左側も外してやってください。

 

プライヤーで右へまわしてタコメーターワイヤを外します。

 

   

次に冷却水抜きです。ドレンボルトを抜いておきます。まだこのままでは少しずつしか水は出てきません。
ドレンボルトをナメてしまった!という人は右の写真の赤く示したネジを外してカバーを取って下さい。
ウォーターポンプが見れます。つまり水はここからも抜けます。

 

ドレンボルトを外したら、ラジエターキャップを外します。手が入りにくいですが、頑張りましょう。
ここで無理な人は、ラジエターカバーを外しましょう。

 

すると、勢いよくでてきます。出なくなるまで待ちましょう。
抜いた後も、ドレンボルトはまだ外したままにしておいて下さい。まだ水は残ってます。

 

   

次に、ヘッドに繋がっているホースを外しますが、面倒なのでサーモスタットのところから外しましょう。
六角レンチで回してやります。

 

   

取り外すと、少しだけ冷却水がでてきますので、ふき取っておきましょう。ドレンからも少し流れたはずです。
右の写真はサーモスタット。

ちなみに冷却水も毒ということを覚えておきましょう。捨てるときは200倍以上に希薄しなければいけません。

 

次はチャンバーの取り外しです。10mmのスパナでマニホールド側から外します。
写真のようにソケットレンチを使うと楽チンです。固着している場合は、よーくCRCを吹いて暫く放置したほうが無難です。
ガスケットは再利用はしないほうがいいです。潰れて成形されるものですので。

 

右ステップに固定してあるネジも外します。六角レンチの極太のものが必要なはずですが、
俺のWOLFは最初から違うネジがついていました。

 

はい、外しました。

 

排気側をやったら、次は吸気側。コックがOFFになっているのを確認して、
インマニ(インテークマニホールド)ごとごっそりとキャブを取り外します。
まず、シリンダー側の金属バンドを+ドライバーをつかって緩めた後、−ドライバーで写真のようにこじりつつ
手でキャブを引っ張ってやります。シリンダーには傷を付けないようにね。

 

はい、無事に外れました。

 

   

今度はプラグコード、水温センサーのカプラーを引っこ抜きます。
そしたらいよいよシリンダーのナットとヘッドのナットを外していきましょう。90度くらいずつまわしていきます。
一気にひとつだけのナットを緩めきってしまうのは駄目ですよ。シリンダーがゆがむ危険があるからです。
均等に緩めていきます。

 

はい、外れました。

 

プラグを外すならば、この時点で外しておかないと後々厳しいですよ。

そうしたら、ヘッドをそのまま上に持ち上げます。普通は引っ張れば外れます。


ちょっと固着している場合はプラスチックのハンマーか、木のハンマーでコンコンと叩いて
浮かせてから外しましょう。
それでも外れる気配がない場合は、境目に細い-ドライバーをねじ込んで剥がします。
これは最終手段です。できればやらない方がいいですが、外れない時は仕方ありません。

 

あとはシリンダーも持ち上げれば簡単に外れるはずです。キックを手で回して、ピストンを下へ移動させておくと
取り外しがしやすいと思います。
古いエンジンだと、結構な確率で固着しています。ハンマーで叩くか、それでも外れる気配がしない場合は
-ドライバーで持ち上げるしかありません。

たいていベースガスケットもベリベリに破れてしまいます。酷く張り付いている時は
ガスケットリムーバーなどのケミカルを使用して取り除きましょう。

 

 

 

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