番外編 ピストンの比較

BBSで「RG50EとRG50Γのストロークとボアは同じ数値だけど、ピストンそのものはどうなの?同じなの?」という
質問がでました。
確かに気になりますね。もしかしたら流用できるかもしれないし、何かいいことがあるかもしれない。ということと、
簡単に比較できる状態にある人間は、恐らく日本中で俺しかいないだろう…という意味不明な自意識過剰精神のもと
検証してみることにしました。

果たしてどうなのでしょうか。

 

(以下の全ての比較画像は左がガンマ用、右がRG50E用です。)

 

比較材料はこちら。2万7千キロ使用したガンマのピストン(左)と
激しい走行によりクラックが入ったRG50Eのピストン(右)

 

ピストン本体は、重さは手で持ってみる限りは変わりません。
高さも一緒です。

 

こちらはピストンリング。ガンマ用と50E用を重ねて持っています。
そんなにサイズは変わりません。ただ、刻印がガンマのものには「N50」とあり、
50Eのものには「T」とあります。

 

左がガンマ用、右が50E用です。ちょっと太さが違います。

 

   

0.3ミリほど違いがあります。50Eの方が太い。

 

   

次にピストンのスカート部の厚みの比較。ガンマのものの方が約0.3ミリ太いです。

 

   

RG50Eの方が吸気側のスカートが長いです。

 

続いてピストンピンの比較です。

 

   

長さは一緒でした。では太さは?

 

   

太さも一緒です。それぞれはめ変えてみましたが、なんら支障はなさそうです。
内径も約8mmと、同じ数値が出ました。

 

   

左がガンマ用で、右がRG50E用です。ちょっと形状が違います。ベアリングの大きさが
違うのかもしれません。ピストンリングのストッパーの位置もちょっと違います。RG50E用の方が
若干中心に寄っています。

 

   

こんなものも持っていますので、ついでに比較してみます。
キタコ製のハイコンプピストンという製品です。

このピストンは純正のものに比べて、ピストンピンより上側が2mm短いです。
取り付けるには、シリンダーの上か下側を2mm削ってやらないといけません。

シリンダーを削ってしまうと、純正のピストンが取り付けれなくなりますので、
今のところこのピストンの取り付けは考えていません。もう一つシリンダーが手に入ったら付けてみます。
キタコのピストンって、耐久性が低いって結構言われてますんでちょっと心配です。

 

重さは圧倒的にキタコの勝ち。相当軽いです。

 

長さが違いますね。

 

裏側です。結構雑な作りしてます。バリ取りは必須でしょうね。

 

以上ですが、参考になったでしょうか??

その他、こういうことやってみてくれ的なご要望がありましたら、
できるものならばやってみたいと思います。

 

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