DIO(AF34型) レストア日記 12月6日 2日目
 

朝8時起床。天気をみると絶好の晴れ模様。風が冷たそうですが、雨が降っていないだけマシですね。

今日中に出来る限りのことはやってしまいたいと思いますので、ダラダラしていられません。
早速作業開始です。

とりあえず、昨日暗くてしっかりできなかった見分をします。

 

  

  

 

外観は、パッと見た感じでは綺麗なんですが、近づくと所々に傷ありですね。
まず右上の画像ですが、フロントカウルのエンド部分が欠損しています。どうやったらここが割れるんでしょうか…?謎です。
ヤフオクで新品が3000円程度で出ています。参考までに。

左下はサイドカウルとモール部分が外れています。おまけに擦り傷もありです。
右下も同じく、ライトカウルが綺麗にはまっていません。非常に気分が悪いですね、こういうの。

 

 

シートのキーシリンダ周りに傷あります。円形ですね。
恐らく、このバイクを盗んだ奴がハサミを突っ込んで、無理やり回したであろう傷です。
盗難に合っているんですよね、このバイク。放置されているのを警察が見つけて、
持ち主の元に届いたのですがキーが無いので捨てる予定だったものです。

 

 

これは傷ではないですけどw ロックしたまま鍵が回せなくなってそのままぶら下げてあるそうです。
グラインダーでぶった切りしてしまいましょう。

 

と、主な傷はこれくらいでしょうか。カウルがしっかりはまっていないのは分解してみないとどうにもならないですね。
固定する部分が割れて無くなっているのもよくある話ですし。下手にカウルを取り外すとこういう惨めな結果になってしまいます。
カウルは確実に、ゆっくりと無理なく外すのが鉄則。

さて、見分も終わったところでエンジンの復活作業に入ります。

このバイクみたいに放置されていたバイクっていうのは、キャブレターの中のガソリンが腐って変質して、小さな穴を塞いでしまうために
ガソリンがエンジンに供給されないのが原因で始動しないという結果になります。
つまりキャブレターさえしっかり掃除してやれば、まず70%くらいの確率で復活するはずです。まず疑うはキャブ。

キャブを外すには、エアクリーナー周りのものを外さなければいけません。

 

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右の画像のものがエアフィルターです。綺麗なのか、汚れているのかよくわかりません。多分汚れてます。

そして、キャブとエアクリーナーボックスを分離させます。
するとこんな感じにさっぱりしました。

 

    

この物体がキャブレターです。キャブの内部が綺麗な場合は、ドレンボルトを緩めると右下のホースからガソリンが外に流れでてきます。
しかし汚い。オイルまみれ。ギトギトのベトベトです。

とりあえず、ドレンボルトを緩めてみました。

するとガソリンがホースからサラサラと流れでてくるではありませんか!
となるとガソリンの腐食は無し。キャブを覗き込むと、ちゃんとオイルも回ってきているようです。
これはエンジンがかかるのではないかと予想し、キックを蹴ってみることにします。

異音に気をつけながらガシガシと蹴ること数回…

 

ババババババババババババ…

易とも簡単にエンジンが始動したではないですかw これは思ってもみなかった展開です。
いやぁ嬉しいですね。

とりあえず5分程アイドリングさせておきます。その間、異音や吹けあがりなどチェック。
特に異常なところはないようです。

こうなればあとはブレーキ系と外装の保守でとりあえずはノーマル実動車になるわけです。
エンジンの程度はどれほどのものなのかチェックするついでにガソリンを補充しにいきます。もちろん、最初のうちは
過回転を防ぐ為30キロまでしか出しません。ブレーキに気をつけながら出発です。

で、運転してみて思ったことは、とにかく安定感ない!ということですw スクーターなんかろくに乗ったことないので
相当ヘロヘロしてましたw クラッチ繋がずとも走ってしまうので意に反しているかのようでちょっと怖いです。途中ドブに落ちそうになりましたしw

エンジンは全く問題ないです。40キロほどまでスムーズに加速します。ただ、そこからは少しずつ加速していき、52キロが限界でした。
エンジン回転数的には吹け切っているようでした。52キロになった時点でリミッターがかかったような感じがしますので、
Vベルトが結構ヘタっている模様です。
まぁ、駆動系は一気に社外品を組んでしまうので気にしませんw

ブレーキは後輪が効きが弱いですね。少々不安を感じるので、これも社外品に変えます。前輪はまだいけるでしょう。

あと、カウルが外れているので走行中にガタガタとやかましいです。いかにもポンコツって感じがよろしくないですね。

初走行インプレはこんなところでしょうか。
エンジンがかかって一安心できましたので、外装を外しつつ各所クリーンアップしていきましょう。

 

   

まずはシートとメットインケースを外します。
フルフェイスも入るスペースがあって、さらにヘルメットホルダーまで付いているんですね。

 

   

外したところです。砂漠みたいに砂埃が厚く堆積しています。真っ白。
右はシートカウルをとった状態です。シートのキーシリンダが車体とつながっていて邪魔なので、ワイヤーを片方抜いて外します。

 

綺麗にしました。
次に足を乗せる部分のカウルを外します。

 

   

こちらも真っ白だったのでふき取りました。かなり綺麗になりました。普段見えない部分も綺麗になるのは気持ちいいですね。

 

   

プラグをチェックしてみました。ノーマルなので、やけ具合もベストです。
ちょっとカーボンが堆積していたのでワイヤーブラシで磨きました。右の画像が磨いた後です。まだ使えます。

 

次はキャブレターを外したいと思います。しかし本当に汚い。オイルでギトギトになったところに砂が付いています。
台所用の洗剤でも簡単には流れ落ちてくれませんので、こういうときはパーツクリーナーを使います。

 

かなり綺麗になりました。850mlのスプレーをここで全部使いましたw キャブが白くなっているのは、
パーツクリーナーの噴射ガスによって凍ってしまったからですw 霜がついています。

 

取り外したキャブレターです。まだちょっと汚いですが、とりあえず分解してみます。

 

   

一通り見てみましたが綺麗そのものです。ジェット類のつまりもありません。フロートも穴もなく正常です。

 

汚かったところもパーツクリーナーで洗い流しました。

 

   

キャブが邪魔で手が入らなかったところはまだ汚いので、ここも綺麗にしました。ピカピカですね
清々しくなったところで、キャブの取り付けですw オイルラインとガソリンラインを間違えないようにします。

 

いい感じです。かなり若返りました。
エンジン関係でチェックすべきところは完了しました。本当はシリンダーもばらしてポート加工、圧縮比UPして
劇的に速くしたかったのですが、それをやると燃費が悪化することと、ハイオク専用になってしまうため今回はパスしました。
希望があればやりたいと思いますが。

 

メットインボックスとフットカウルを洗いました。特にメットインは滅多に洗わないですし、汚れが溜まり易いので綺麗にします。

 

   

洗ったカウルを日干ししている間に、ヘッドライト周りのガタの修正作業です。
とりあえずヘッドライトごと外してみました。ツメの割れなどを確認します。

右のライトですが、どうも変な隙間ができているのでよく見てみると、完全に取り付け方を間違えてます。
これ誰がいじったのだろうか。めちゃくちゃです。画像は修正後のものです。しっくりしていますね。
ネジが無いところもたくさんありました。ネジが無いのはいただけないので、同サイズのネジでしっかり固定させておきました。

 

   

ここも微妙に隙間が開いているんですよね。これも許せんので修正しました。フロントカウルを外してから修正します。

 

ほらぴったりはまります。前回組み立てた奴は相当へたくそですね。

 

メーターケースがぐらついていたのでタイラップで固定しておきました。色々模索したんですが、この方法しかありませんでした。
しかしこんなのでも、意外にしっかり固定されてます。

バラバラに外した各種カウルを元にもどしていきました。寸分の狂いもなく、確実にはめ込みましたので少しもギシギシいいません。
しっかり固定されていますので気持ちよく走れます。冒頭で行なった見分のカウルの外れは全て直りましたよ。

時計を見ると午後2時。ぶっ続け5時間弱は結構腰にきますw
まともなノーマル原付に戻ったところで小休憩しました。

ちょっと遅めの昼食をとったあと、名古屋市北区にあるRacing Worldというバイクパーツショップへ行ってきました。
明日の午前の作業に備えて、チューニングパーツの買出しです。

今回は、最高速UPを求めつつ加速重視のチューニングということなので、有効な駆動系チューンを施そうと思っています。
それに必要なのがハイスピードプーリー。それにDIO ZX用のちょいと太めの強化Vベルト。
それに伴うウェイトローラー。これらを買いに行きます。

CDIは点火タイミングとレブリミッターの解除が目的ですので、
交換は必要ありません。耐久性能も重視される通勤快速仕様ならばなおさらです。

 

   

とりあえずこれだけ購入してきました。

ハイスピードプーリーキットと強化Vベルト、リアブレーキシュー、ウェイトローラーです。
キット付属のウェイトローラーは4.5gと4gでちょっと軽すぎんじゃないの?と思ったので別に9gのものを3つ購入しました。
ちなみに純正は8.5gです。これらの仕組みはちょっと難しいのと、自分があまり把握できていないのもありますので割愛。

早く取り付けたいとワクワクしていますが、もう外は暗いので今日はここまでです。

 

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