RG50E作業記録 1月2日分 
Rの点火系を見直す A

 

作業は、まず点火しているGのダイナモの取り付け位置を見た後、Rも同じ位置に調整したいと思います。
辺りはもう真っ暗なので、ライトで照らしながらの作業です。寒い!

 

まずはGのダイナモカバーを外しました。ドライバーのネジ4本で留まっています。
裏は全然綺麗です。

 

こいつがフライホイール。裏側は磁石です。
取り外しには次の若干工具が必要になります。
・プーラー
・フライホイールホルダー
・17mmのソケットレンチ

 

まず、フライホイールホルダーで固定します。じゃないとナットが緩めれません。
もしフライホイールホルダーが無い場合は、ギアを1速にして、後輪ブレーキを思い切り踏み込んだ状態で
ナットを回してやることもできます。が、3000円もしない工具ですので、手元に無い場合は購入した方が無難です。
ちなみにこれは借り物ですw 貸しつつ借りつつのGIVE&TAKE精神。

 

   

ナット外し。右の写真のように力を込めます。結構固めです。

 

ナットとれました。ワッシャーがはまっていますが気にしません。

 

さて、ここからは必ずこいつが必要になります。これがないとほぼ取り外し不可能です。
まぁ可能にした場合はエンジンが歪んでると思いますw

 

フライホイールの内側はねじ山が作られています。
ここにプーラー本体を回してはめ込み、クランクシャフトの真ん中を押し込むことによって、
取り外すことが可能になるというわけですね。

 

このようにプーラーをはめ込みます。レンチを使ってきっちりはめ込む必要はありません。
数回回せばOK。

 

そしたら、十字の棒を回しこんでいきます。

フライホイールホルダーを押さえつつ、かなり強力に回しこみます。
それだけ強力にフライホイールは固定されているわけです。

 

バキン!!という音とともに外れました。
怪力を込めたため、外れた反動で体勢を崩してしまい、ハンドルに
頭をぶつけましたw いてぇ…

 

   

フライホイールを外すとこのようになります。
クランクシャフトには、キーという名前の小さな部品が埋められています。
フライホイールを外した反動で落とさないように気をつけて下さいね。これはフライホイールの
位置決めに必要なものです。

画像をクリックすると拡大表示します。

 

フライホイールの内側。綺麗ですね。79年式のバイクでも、こういう綺麗なところがあるとなんとなく感動します。

 

   

拡大するとこんな感じです。右の写真の○でかこってあるネジの位置にRもあわせます。
ちなみに、このダイナモを固定しているネジ3箇所を緩めて、ダイナモを左にずらすと遅角し
右にずらすと進角します。ただし、調整量は1〜2°に留めておきましょう。下手に触るとエンジンが逝きます。

 

とりあえずフライホイールをカバーに収めて保管。強力な磁力ですねw

 

奥がG、手前がRです。このように並べて、Gの状態を見ながらRをいじっていきます。

 

さて、次はRのフライホイールはずしです。
途中の作業はGと一緒なので割愛しますね。

 

さて、外れました。
以外とダイナモの位置に違いは無いようです…。んん〜…(悩)

とりあえず比較してみましょう。

   

左がR、右がGです。若干ですが、Rは遅角の方向に振られていました。
しかしこれが点火不良の原因なのかな…?ちょっと考えずらい。

Rのダイナモ位置をGと同じようにしてみましたが、点火しませんでした。
ここからちょっと色々調べてみました。

まずプラグ本体の不良の可能性。
RについているプラグをGにはめてスパークさせたところ問題ありませんでした。

このようにちゃんと点火しました。

次はフライホイール本体の不良。
RのフライホイールをGにはめてエンジンを始動させましたが、なんら問題ありません。
エンジンは動いているので点火はもちろんOK。

となると、あとはコードの問題か、ダイナモ本体か…

コード(配線)は殆ど触っていませんし、ちゃんとダイナモからイグニッションコイルまで繋がっています。
イグニッションコイルの不良も疑って、前にオークションで実働部品を購入して取り付けましたが
その時も点火はせず。

ようは問題はダイナモにあると。予想ですけど。

と、色々と考えていると、ふとあることを思い出しました。
そういえば去年にこのダイナモをばらした時、ポイントも一度取り外しています。


これは、今でいうCDIの役割をしています。
当時のバイクはこのポイント点火方式が主流でした。
CDIは、ダイナモから送られてきた電気を設定された角度の時に放出する制御装置です。
エンジン回転数によって、点火のタイミングを変更できるのでパワーもでます。

しかしこのポイント点火は、ご覧の通り機械式です。
接点がカチカチと離れたりくっついたりして、電流を制御しています。
クランクシャフトが一回転するたびに、ポイントも一回離れてくっつくので結構な消耗品ですよね。

 

ポイントは、このネジだけで固定されています。
一度外したことを思い出し、急遽比較してみました。

 

   

分かりづらいかもしれませんが、赤線の場所を比較してみると、あからさまに位置が違う!

ここでした。点火不良の原因はw
適当に戻してしまったのがだめでしたね…

で、構造から推測するに、このポイントを動かしているものはフライホイールなのですが、
今までなぜポイントが動くのか分かりませんでした。フライホイールの内側に突起なんかないし…

しかし、よーく観察すると確かにポイントを動かす原理が隠されていましたw

 

   

このように厚みが少しだけ違っています。ここでポイントが動かされていたわけですw
知らなかった…

ということで、このポイントの取り付け位置も非常に重要なことがわかりました。
早速Gの位置にあわせると…

 

点火しました!!!
これはかなり嬉しいです!

これでやっとRの復活が見えてきました〜。
それでは作業終了です。

ダイナモカバーをはめるところまで順調に元通りにしていき、また点火のチェックをすると
おかしなことに点火しません。

あれ?おかしいな…

また再び点火しなくなっちゃいました(泣)
ポイントの位置がずれたのかなぁ…?

謎ですが、もう一度見てみることにしました。

続く

 

 

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