作業記録17 PWK28の考察

ネットで購入したビッグキャブレターが到着しました。

50cc2ストのビッグキャブ装着は、果たしてどれほどの効果を期待できるのか。
本当に皆がいうように速くなるのだろうか。どのくらい速くなるのだろうか。

ビッグキャブについて、色んな人のインプレを見てみました。
口を揃えて「速くなる」とは言っていますが、どれくらい速くなるのか、どのように速くなるのかが
いまいちはっきりしないので、ものは試し、それほど高いものでもないので、実際に取り付けてみることにしました。

ボアアップはやりたくないけど、ビッグキャブなら…と思っている方も多いと思いますので、
しっかりとインプレしてみたいと思います。

 

京浜のPWKです。口径は28φ。汎用。物理的には結構流用が効きます。

50ccにはちょっとオーバーサイズかなぁとも思いましたが、吸気の抵抗は少なければ少ないほどベストですし、
懸念されるアクセルレスポンスの低下も、ちゃんとガソリンを気化しやすい状態にしてやれば問題はありません。
ここはどうせビッグキャブを付けるなら、とことんやろう、ということで28φです。

ちなみに、ここからボーリング加工などして無理やり口径を大きくすることはしません。
だったらPWK32でも購入しとけという話なので。

WOLFはシリンダーにオイル噴出口がついているので
そのあたりは気にしなくてもOKです。ガソリンにオイルを混ぜる混合仕様にしなくても済みます。

 

   

たかだか28φですが、結構迫力あります。見たときに思わず
「でかっ!」と口に出してしまうほどのインパクトです。

 

ちょっと色々計測できるのがなかなか便利だなぁ…ということで、デジタルノギスを同時に購入しました。
2000円ほどです。0.01mm単位まで測定できます。必要ないですけど。

エンド部分はテーパー状に広がっています。50φもありました。直径5センチです。コンパクトな
フィルターはあるのだろうか…やはりファンネルになっちゃうのかな?

 

   

こちらはマニホールド側。純正と比べるまでもなく大きいです。

 

35φの大きさです。指が2本横に入ります。

 

アイドリングスクリューとエアスクリューです。アイドリングスクリューはWOLFの純正キャブ同様に
手で回し易い作りになっています。

 

反対側です。こちら側(右側)に給油口があります。純正とは逆ですね。

 

キャブの上部です。取り外すのにドライバーが必要となります。
ニードル系のセッティングはちょっと面倒かもしれません。

 

裏側です。この辺は特に純正キャブと変らないと思いますw

 

ちなみに、全長は約8cm。純正より若干長くなっていると思います。
フレームに干渉はしないとは思いますが、エアクリの取り付けが難しいかもしれません。

 

ちょっと分解してみましょう。

 

キャブの上部を取り外しました。

 

覗くとこんな感じです。

 

バネを抜き取って、逆さにしたらこんなものが落ちてきました。
ニードルを押さえつけるものです。決まった向きでしかはまりませんでしたので安心。

 

   

スロットルです。メッキされています。アクセル操作がスムーズになりますね。
上から見ると、形状は「D」のようになっています。

 

さすがにビッグキャブだけあって、ニードルもビッグサイズです。まさに爪楊枝サイズです。

 

次はフロートの部分をあけてみました。
フロートチャンバーは取り外すのにちょっとコツがいります。
斜めにしつつ、そのまま引っ張る…みたいなコツです。

 

フロートは樹脂製です。フロートバルブに針金が繋がっています。
メインジェットは130です。

うわさではセッティングの難しいとされるPWK28。
そんな強敵に立ち向かうために、ジェット類はしっかり購入しておきました。

 

左がスロージェット、右がメインジェットです。中国?台湾?製ですので
若干精度は荒めです。といっても、目でみて分かるような誤差はありません。
レースにでるわけでもないのでセッティングさえでてくれればいいのですが、
それでも精度が気になるようならセッティングが定まったジェットサイズの
made in Japanのものを個別に購入すればよいという考えです。

両方で4500円ほど。

 

   

こちらはスロージェットです。メインジェットが開かない、スロットル全閉〜ちょっと開けた
状態の燃調を調整します。エアスクリューでの調整も限界がありますので、購入しておきました。

 

   

こちらはメインジェットです。標準の130番よりも小さいサイズが10個入ったセットです。

 

サイズはご覧の通り。130番じゃ大きすぎるのではないか…と思いましたが、実際取り付けてみないことには
なんともいえません。ノーマルキャブでは100番で回転上昇が重く感じられましたので、
120番あたりがちょうどいいのでは…というなんら根拠のない予想の元に購入しました。

130番以上が必要なようなら、また購入しようと思います。
とりあえずこのメインジェットセットで。

 

あと必須アイテムの一つ、マニホールド。PWK用です。
純正マニホールドとほぼ同じ口径ですので、純正加工しようとすると結構苦労します。
でも一応取り付けることはできました。2000円が惜しい人は純正加工で頑張りましょうw

 

あとはハイスロットルとサブスロットルワイヤーを待つのみです。

 

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