作業記録8 WOLFシリンダー交換(前半)

 

今日はいよいよピストン、シリンダー交換をやります。
まず、昨日届いた部品はというと…

スナップリング×2・ピストンリング・キャブレターガスケット・シリンダーガスケット・シール×2の6点です。

ピストンリングは2個で1セット。2000円前後です。
品番:12140-04721
スナップリングは再利用厳禁ですよ。1個80円くらいと安いので必ず買っておきましょう。
品番:09381-12001
キャブレターガスケットは念のため。どうせ分解するならリフレッシュしておきましょう。400円くらい。
品番:13251-23010
シリンダーガスケットは必須です。Γ分解時同様、破れるのは目に見えてます。400円くらい?
品番:11241-04710
シールはお遊びですw タンクにある注意事項とタイヤ空気圧のシールです。目指せ純正LOOK
品番:68319-10D12 (注意事項)
品番:68332-47C00 (タイヤ空気圧)

早速、この前取り外したΓ用のピストンのピストンリングを交換します。

 

ピストンリングを取ったところ。指でガバっと開いてやります。再利用しないので大胆にいきましょう。

で、取り付けるときの注意が2点あります。

注意点1:新ピストンリングは極力広げない
注意点2:ピストンリングには裏表の区別がある

というものです。
詳しいとりつけ方は、また別途紹介する予定なのでここでは割愛します。

リングをはめ込むときは、ピストンにはまる必要最低限の大きさに広げて、上の溝からはめていきます。
このとき、リングの切れ目がピストンのリング止めに合うようにします。

また、リングの切れ目の左右どちらかに「N」と小さく刻んであります。その面が上になります。
表面の角度が違うので、表裏を間違えて組み込むとリングが全然回らないのがわかると思います。

この2点、気をつけましょう。

 

とりつけ完了〜。ピストンをコンロッドに組み込む前に、リングをつけておいたほうが楽です。

 

さてさて、シリンダーを交換しますか。
すんなり外れてくれないんだろうなぁ…。

 

タコメーターワイヤーを外します。

 

プラグを外しました。

 

冷却水を抜きましょう。ここがドレンボルト。
ドレンボルトを外す前に、ちゃんとラジエターのふたを外しておかないとでてきません。

 

ちょっとずつでてきます。車体を軽くゆさぶってやりましょう。
車に比べると本当に少ないw

 

ラジエターシュラウドを外します。
ドライバーで4箇所。

 

ラジエター本体を外します。左右に1箇所ずつで留まっています。

 

このラジエターホースも外しましょう。ちょっと冷却水が出てきますが、たいした量ではないのでOK。

 

最後にマフラーを外します。ここまで結構面倒でしたw
慣れると、ラジエターは外さなくてもシリンダー分解できます。最初は、作業スペースの確保ということで。

 

   

シリンダーに着手します。まずはヘッドの4箇所のナットを緩めます。均等に緩めていきます。
シリンダーの2箇所のナットも緩めましょう。

 

やはりそう簡単には外れてくれませんでしたw しかし、ゴムハンマーで叩いてやると…

 

意外に簡単に外れました。ウォータージャケットが汚い…これ一度も水交換してないんじゃないのか?
Γの方が全然綺麗です。

 

シリンダーを外す前の準備です。キックを手で回し、ピストンを下死点まで下げてやります。
だいたいでいいです。ここで一度は「よくこんな空間で100キロ出すパワーが作れるもんだ」とぼやきます。

で、下げたらシリンダーを外します。

 

びくともしません。ハンマーでガンガンやっても外れません。
仕方ないので、Γ同様にドライバーを突っ込み、少しずつ浮かせていきました。

ガンガンやること15分…

 

外れた〜…ふぅ。

ガスケットはご覧の通りビリビリですが、Γほどこびりついてはいませんでした。
手で簡単に除去。

 

取り外したピストンとコンロッド小端部のベアリング。

 

   

フランジは見事に欠損。これじゃぁ使いようがありません。
右の画像はリードバルブ。吹き返し防止弁ですね。

 

ここまでが、取り外しの作業でした。
だいたい20分から30分でやれますね。シリンダーが素直に外れてくれれば
かなり作業も楽にはなるんですけどw

次は組み込みの光景とインプレッションです。

 

 
 

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